とある図書館司書見習いのブログ

図書館情報学や図書館のあれこれについて語る。

図書館がサービス業と感じる瞬間。

図書館業務の中でも結構シビアでスピードや効率性が求められる業務があります。

 

それが利用者の要望に応じて資料を回収してくる作業です。

 

図書館には予約サービスというものがあり、利用者の中にはそのサービスを有効活用されてる方も多いのですが、図書館を利用したことのない方にはこのサービスを知らない人も多いのではないかと思います。

 

予約サービスというのは簡単に言うと利用者が読みたい本を代わりに私たち図書館員が探してそれを提供するサービスであり、また利用者が読みたい本を誰か他の人が既に借りてる場合、その本が返却され次第すぐに読めるようにするサービスです。

所謂予約をしておいて自分にまわってくる順番を待つということで、人気のある資料、人気作家さんの新刊小説等は特に人気があり、何百人という方が予約待ちされていることもざらにあります。

 

これらの業務をしていると図書館の仕事ってサービス業務だなと実感します。

予約サービスを利用して図書館の資料が予約された場合、私たち図書館員は利用者の方に代わり、館内にある所定の資料を探しに行くことになります。そして利用者が来館するまでにお渡しできるようにしておくのです。

お渡しする準備が出来たら電話やメールにてお伝えするというサービスもあります。

 

利用者にとっては探す手間を省けますし、図書館内を見てまわる余裕がない時などにも便利です。

予約は利用者が自分で資料の検索を行って自分自信でされる方もいます。お家や外出中でもネット環境があればPCやスマホから自由に予約をすることができますからね。

また電話で図書館員の方に代わりに予約をしてもらったり、カウンターで図書館員の方に調べてもらって予約をすることも可能です。

 

この予約された資料を確保する作業、毎日行われており、日によっては膨大な量になります。

それだけ予約サービスを活用されてる方が多いということですが、図書館員側からすると結構大変な仕事のひとつとして位置づけられるのではないかと。(重労働的な意味で)

 

意外と確保しなければならない資料の数が多いので、この作業をゆったりやっていては全ての資料を確保できないことになってしまいますし、次の日に持ち越してしまえば、次の日回収しなければならない数がその分増えてしまいます。本当に限られた時間の中で確保するスピードや効率性が要求されます。

また資料の場所もある程度把握しておかなくてはなりません。でないと探す時間が余分にかかってしまいます。

 

大変な仕事ではあるのですが、この仕事を通して館内にある資料の場所を覚えていくことにも繋がるので、図書館にはこんな資料もあるのか!と勉強になったりもします。

ですので結構やりがいはある仕事です。

 

また徐々にスピードも上がっていくのでめちゃくちゃ早くできた日なんかは嬉しかったりしますね。

 

利用者に代わって本を探して、利用者が来館した時に指定された本を提供する。

日々、この仕事は大変だなぁと感じはするのですが、同時にこの仕事をしていると図書館ってサービス業だなぁと感じます。