とある図書館司書見習いのブログ

図書館情報学や図書館のあれこれについて語る。

図書館のサービス内容について知りたい時は図書館員に聞いてみよう

公共図書館をよく利用されてる方ならある程度理解されてることだとは思うのですが、公共図書館ではその図書館にある資料はもちろんのこと、その図書館に置いてない資料も含め、様々な資料を利用してもらえるように利用者の利便性を考慮していろいろなサービスを無料で展開しています。


それも全ての人々に図書館にある情報・知識の詰まったさまざまな資料を利用してもらうためであります。
(資料は利用されてこそ価値があると私は思っています。)

 

それに利用されたい、読まれたいと思っている資料もたくさんいるのではないかと。

 

図書館では本を読むところ、本を借りて帰るところというのが一般的な認識かとは思うのですが、他にもいろいろなことに取り組んでいまして、図書館員は利用者とさまざまな資料がつながる機会を増やそうと日々励んでいます。

 

 

しかし図書館員(人)から利用者に対して図書館で行なわれている全てのサービスについてお伝えすることはとても難しく、例えば初めての人に図書館カードを発行した際などには基本的な利用方法をお伝えするのですが、全てのサービスについてそこで話ができるわけではありません。

 

これは本当に多くのサービスを実施しているからであり、初めての方に一度にたくさんの情報を伝えても戸惑ってしまうというのもありますし、たくさん利用者がいた場合なんかには時間がかかりすぎてしまってカウンターが大変なことになってしまう...というのもあります。

 

なので初めての方には本当に基本的な利用方法について最低限お伝することがほとんどです。(全ての図書館がそうであるとは限りませんし、館によっては工夫されてるところもあると思います。)

 

私も日々、初めてこられた方に案内ができる唯一と言っても過言ではない機会ですので、何を伝え、何を伝えないかを考える日々です。

 

もちろん利用者が困っていそうな時や利用者から聞かれた時など利用サービスについて話せる機会が全くないわけではありません。


それに図書館の案内パンフレットや、図書館のHP、チラシ、ポスターなどでサービス内容について確認できる場所はたくさんあります。

 

 

ですが、いろいろなサービスを実施しているが故にそれだけ情報量が多くなってしまい、利用者自身が本当に求めているサービスにたどり着けなくなってしまっているということもあるのではないかと思います。

 

 

ですので、一図書館員としてどうすればその辺りのことをより改善していけるのかということも課題として常にあるのですが、

 

利用される方にも是非自発的に動いていただいて、図書館サービスについて図書館員に確認してもらえたらなと思うのです。
図書館員への聞きづらさというのもあるとは思うのですが、基本的にはどんな形でどんなことを聞かれたとしても応えてくれると思います。万が一図書館サービスの範囲外であれば範囲外であるということをお伝えし、お断りする形になるとは思うのですが、それによってどこまでなら図書館は応えてくれるのだろうというサービス内容の理解を深める機会になると思いますので。

 

 

いろいろ自分で図書館で行われているサービスについて調べてみるのもいいと思います。

ですが手間もそれなりに掛かりますし、時間のかかる作業になる可能性もありますので、時間節約のためという意味でも聞いてくださればと思います。

 

利用される方の時間節減も図書館員としての使命の一つですので。