とある図書館司書見習いのブログ

図書館情報学や図書館のあれこれについて語る。

有料会員しか見られないネット記事について思うこと

みなさんこんにちは、ロコ茶です。
私はネットニュース等はたいていツイッターを使って確認することが多いのですが、たまに全文が読めない記事、全文を読むためには有料で会員登録しなきゃいけない記事に出くわすことがあります。

 

(ツイッターで自分の興味のある情報を発信してくれる人をフォローしておくと、タイムラインには興味のあるニュースが比較的多く流れてくるようになり、その辺りが便利だと感じてツイッターを利用しています。)

 

ツイッターはまた短文でのつぶやきが基本なので、興味のある情報に関して、記事の見出しのような感覚で見ることができるのも便利だと感じています。

 

 

さてここから本題に入りたいと思いますが、たまに気になるニュースをツイートしてる方がいて、URLを一緒に貼付してくれてる場合なんかは全文も読んでみようとチェックをしにいくのですが、全文を読むことができない記事に出くわすことがあります。

 

そういった時に有料会員の登録が必要になると個人的にはモヤっと感じてしまいます。

 

それに興味深く最初から記事を追っていたのに途中で記事が読めなくなってしまっているというのは単純に残念だなぁという気持ちにもなります。

 

 

なぜ有料会員の登録が必要だった場合にモヤっと感じてしまうのかというと、

それは有料会員以外の人に対して情報のシャットダウンを行なっているように感じるからです。(シャットダウンという言葉はきつすぎるかもしれません)

 

またそうした気持ちになってしまうのは僕が一図書館員として情報・知識と人々の間を取り持つ者として、人々がさまざまな情報へ自由にアクセスできる権利というのを重視しているからかもしれません。

 

 

情報や知識というのは基本的にやはりお金がなければ手に入らないものであり、例えば本や雑誌、新聞等に載っている情報を閲覧するためには基本的にそれを購入する必要がありますし、テレビやインターネットから得られる情報もテレビを購入する必要があること、インターネットに関してもパソコン及びネットワーク環境が必要になってくるかと思います。

 

そうした時にたとえ貧しくてもお金を払わずにさまざまな情報や知識にアクセスできる場所があるというのはとても大事なことだと思うのです。

 

インターネット上には無料で見られる情報もたくさんあります。それを見ればよいと言われればたしかにそうだという気もしますし、現状はそれで一人一人に必要な情報が届きそうなのですが、

やはり今回のように将来も有料会員限定の記事が増えていき、情報へのアクセスが次々から次へと制限されていった時のことを思うと少し怖いなと思いました。

 

重要な記事は無料で見られるようにしておき、それ以外は有料にするというような形でネットが進んでいけばいいといった意見もありそうですが、そうした誰かの価値判断によって有料と無料の記事が選別されていくのも怖いです。

 

 

これからの図書館はそうしたネット上の情報についても人々が自由にアクセスできるよう努力しはじめています。そうしたものは情報提供している企業との契約が必要となりますので、予算の都合もあり、全てのネット情報を届けることは難しいですが、これからより人々のためにネットにある情報も届けられるようになればなと思います。

 

一部の記事を有料会員限定にするというのはビジネスの上では仕方ない面もある気がします。
利益がでなければそもそも情報の作り手がいなくなってしまいますので。そうした面を考慮しますと全否定することはできません。