とある図書館司書見習いのブログ

図書館情報学や図書館のあれこれについて語る。

借りた本を汚したり雨で濡らしたりしたらちゃんと伝えてほしいです...。

図書館で働いていると、利用者の方が本を汚してしまったり、雨や水に濡らして本の状態が悪くなって返ってくることは結構日常茶飯事です。

 

ですので、本が返ってきた時には状態確認をしてから返却の手続きをするようにしていたりします。

 

本を大切に扱ってくださっている方からすれば疑われているような気がして大変不愉快になってしまうだろうなとは思います...。

 

実際それがクレームに繋がることもあります。

 

こちら側も利用者の目の前で状態確認をすることは心苦しいですし、状態確認をしているときにクレームを言われてしまったらとても辛いのです。

 

最近は貸出する時にも状態確認をするようになりました。

返却にこられた時に本の状態が悪ければ、「貸出時にも状態確認をしているので...」と言うことができるからです。

 

私の本音としては、本を汚したり水に濡らしてしまった時は正直に隠さず言ってほしいです。

 

何も言わず黙ったまま返す方、返却ポストに投函する方がいて、そういった時はとても悲しい気持ちになります。

 

何も言わず黙って返す方がいた時に、万が一こちらがそれを見逃してしまえば、後で見逃した子が怒られることになります。もう利用者の人に貸せるような状態ではないと判断された時なんかはとても辛いことです。

 

慣れてない子の中には誤って見逃してしまう子もいますので、正直に返すときに伝えてほしいと思います。

 

心からのお願いです。

 

黙って返す方がいる状況(むしろそちらの方の方が多い気がします...)や、相手への確認をする時にクレームにつながってしまう状況はそれを対応しなければいけないこちら側にとっては結構辛いことで、それが一つの理由になって辞める方もいたりします。

 

公共の資料を扱い、それを貸出している公共図書館の仕事に就いている以上は逃れられないことではあると思うのですが、少しでも正直に伝えてくださる方がいればなと思います。

借りた時から本の状態が悪ければそれを伝えてくださることも一図書館員として言わせてもらえばとても助かります。(たいへん申し訳ないことではありますが、借りた時から状態が悪かったということもよくあることなのです。)

 

一図書館員として少しでも公共図書館で働く図書館員の方の心の負担が減ればと思い今回は書かせていただきました。

 

図書館は図書館員の物ではなく市民のものであると私は思っています。市民に代わって維持、管理するのは私たち図書館員ですが、そうした現状を理解してくださった方は少しでもご協力いただければ幸いです。

 

借りた本は借りた人のものではなく皆のものです。次に読みたい人がいるかもしれないと頭の片隅に入れていただき、読める状態を保つように大切に扱っていただければと思います。