とある図書館司書見習いのブログ

図書館情報学や図書館のあれこれについて語る。

公共図書館はもっと自習スペースを設けるべきだと思う。

子どもの頃は図書館といえば勉強をするところというイメージがありました。

実際、高校生の時や大学生の時にも図書室、大学図書館を自習のために利用していたことは多かったです。

 

大学図書館に関しては自習のためのスペースとしての機能も持つ図書館が多いとは思いますが、公共図書館では自習スペースのないところやそもそも自習NGなところも多いです。

 

なぜかというと公共図書館では基本的にその図書館にある資料を読んでもらうことを目的として席を設けていることが多いからです。

 

なので館内で自習していれば直接お断りしたり、問い合わせがあっても自習室は設けていないことを伝えていたりします。

 

そんな公共図書館における自習NGな状況の中、こんなニュースが舞い込んできました。

以下、僕が参考にしたニュースのURLを貼っておきます。↓

https://www.asahi.com/amp/articles/ASL4T5284L4TPTIL011.html

 

 

公共図書館でも自習室を設ける動きが出始めています。といっても...自習室のない図書館ばかりというわけでもありません。

僕の住んでいた図書館では自習室があって自由に勉強できる環境がありました。なので正直、図書館で働き始めた頃は自習室がない図書館の存在にびっくりしたものです。

 

ただ、自習室を設ける余裕がないほど規模の小さい図書館であったり、小さい図書館だから館内にある資料を閲覧するためだけに席を設けている...というのも一図書館員として理解はできます。

 

でも図書館という環境は自習に適した空間あるいは環境だと思いますし、もっともっと図書館が自習スペースを設けるような動きになっていけばと思っています。それに図書館で働いていると利用者からの要望も多いですし自習室のニーズが結構あることを感じさせられます。

 

これからの時代、生涯学習の重要性や地域の活性化を考慮すれば一人一人が学習できる環境を提供すること、そこが図書館であることは図書館に様々な資料があり人々の情報収集の手助けができる場所という観点からも重要なことかと思います。

 

 

記事にもありますが、図書館の席というのは日によっては誰にも利用されていないガラガラな状態なことも結構あって、そういった部分を見直して自習席として提供しようという今回の大阪市の動きは空きスペースの有効活用としてとても良いことだと思いました。

 

 

ただ自習する人たちで全ての席が埋まってしまう状況というのもそれはそれでどうなのかな...?と思ってしまうので本当に難しいところではあります。

 

今回の動きは自習をしたいというニーズに寄り添ったという形になるのでしょうね。