最低限の人員配置が起こす現場での問題 公共図書館編
僕の勤務している公共図書館では最低限の人数で図書館運営をやりくりしています。というのも行政機関のお偉いさん方が言う経費削減のため、それはもはや致し方ない状況となっているのです。
しかし現場ではいろいろな面で支障が生じていますし、スタッフも疲弊しきっています。
現場の図書館員はまた最低限の人員でやりくりできるという錯覚にも陥ってしまうといった問題もあります。(人数的にも余裕のある図書館に異動になると以前よりも暇だと感じてしまったり、余剰に見える人員を必要ないと感じてしまいます。)
本来であれば最低限の人員でやりくりしていることで、スタッフ一人一人に過度な負担が生じ疲弊してしまっている部分があるにも関わらずです。
正直やばいと思います。
最低限の人員でもどうにかなるといえば否定はできません。公共図書館はそれでもどうにか運営していけるというのが実際のところです。
ただ、忙しさのためないがしろにされている部分というのは必ずでてきます。
今僕が勤務している図書館は全く余裕がないというと嘘になります。たまに余裕を生み出すこともやろうと思えばできるのです。しかしちょこちょことしか余裕を生み出すことができないので、どうしてもじっくり考える時間がありません。
ないがしろにしていた仕事をすることに費やして終わってしまうことが多いです。
また書架の整理整頓もしなければ図書館にある本は膨大ですので、あっという間にばらばらに乱れてしまいます。
もっと余裕があればより良い図書館作りに専念できると思わされることは本当に多いです。図書館という場所は常に試行錯誤することで利用者にとって利用しやすい環境に変えていくことができると思うのです。
図書館は良い方向へ変化し続けることが必要だと思うのです。しかし今の状況では現状維持が限界だと思います。あるいは今のままだと何かがキッカケでむしろ下降していく可能性も十分にあると思います。
まぁこの状況を危機だと感じているのは図書館員だけなのかもしれません。行政や住民にとっては別にどうでもよいのかも。
このブログを見てくださった人にだけでも今の図書館の状況を知ってほしいです。
これからももっと現場で起きていることを書いていきたいと思います。